ドル買い/ユーロ売り優勢の展開となった。原油価格の大幅下落がドル買いを誘った一方で、ECBに対する利上げ期待の後退がユーロを大きく押し下げた。先日の記者会見でトリシェECB総裁が繰り返し景気減速懸念を強調した事で利上げ期待は既に後退していたが、本日オランダ中銀のウェリンク総裁が「ECB理事会では利上げしないとの広い合意があった」とコメントした事で、その利上げ期待はほぼ消失した。ECBはFOMCや日銀と違い議事録を公開しないため、討議内容を具体的に窺い知る事は不可能。それ故、本日のウェリンク総裁のコメントは理事会では利上げの必要性が強く主張されなかった事実を指し示す。NZドル、豪ドルは続落。原油価格を始めたとした商品市場が軒並み下落した事で、一層のポジション解消が押し進んだ。根強かった豪とユーロ圏の利上げ期待が事実上消失した事で、G7諸国で近い将来の利上げを標榜する国はなくなった。今後は「据え置き」と「利下げ」がテーマとなる中、どの国の中銀がいち早く「利上げ」を標榜し直せるかがカギとなりそう。原油先物価格は115.20ドル(4.0%安)で取引を終了。
ドル/円 110.18-23 ユーロ/円 165.48-53 ユーロ/ドル 1.5015-20
