10/24東京サマリー
24日の東京外国為替市場では、午前中は上値の重い展開で小動きに推移していたが、午後に入って米大手証券メリルリンチの巨額損失の報道を受け軒並み急落した。
東京時間8:50に発表された9月の貿易収支が事前予想より良かったものの、市場は反応せずむしろ前日に大幅続伸した米国株式市場を受けた日経平均株価の動向に注目が集まった感があった。
午前中は各通貨とも上値の重い展開で数十銭程度のレンジで推移していたが、午後に入ると、「本日決算を発表する米大手証券メリルリンチが25億ドルの追加損失を計上する」とNYタイムズ電子版が伝えたことを受けて、米ドル/円は114.60付近から114.30へと急落した。
メリルリンチの損失はサブプライム問題にからむ損失と見られることから、米ドル/円よりもクロス円の下げが大きく、ユーロ/円は163.50付近から163円割れ、ポンド円も234.70付近から234割れ手前まで急落した。
その後は、買い戻しも出て値を戻す場面もあったが、今後も株安が円キャリー取引の圧縮につながるとの思惑から売られやすい展開となっている。
豪ドル/円は日本時間10:30に発表された第3四半期のCPIの発表を好感し103.80付近まで上昇したが、事前予想ほどの増加ではなかったことから買いは続かず、午後に入るとメリルリンチショックが波及し、1円を超える下落場面もあった。
豪州のCPIはRBAのインフレターゲット上限(下段参照)に接近したため、早ければ11月にも利上げが行われるのではとの観測が浮上してきている。
日本時間午後4:00現在
米ドル/円 114.31-36、 ユーロ/円 162.67-72、 ポンド/円 233.85-93
RBAの政策金利:
RBA(オーストラリア準備銀行)はオーストラリアの中央銀行にあたり、政策金利を決定する機関。
RBAは金利決定の判断材料として、CPIのトリム平均値(特殊要因によるものを除外して算出)と
加重平均値を用いている。今回、トリム平均値が前年比+2.9%、加重平均値が+3.1%となった為、 RBAが目標とするインフレターゲットである2〜3%のほぼ上限になってきている。
